悪性疑いで紹介された病院にやってきた。まきゆなです。
セカンドオピニオンのような形で来たけど診断が変わることはあるの?
A病院ではできない手術方法や診断の見立てが当たっているかなど聞きに来ました。
もしかしたら手術しなくて済むかもしれない!
そんな不安と怖さを抱えながらS病院にきましたが、結論見立ては同じでした😭
この記事では、
- A病院で出来ない手術方法が知りたい
- 今の時点で悪性やステージがわかるの?
という人のために切る以外の肺の手術方法や診断内容をご紹介します。
A病院が安心できる病院だったので、ここでは本当に話を聞くだけでいきました。
けれど話を聞く中でこっちの病院の方がいいかもと悩んでしまいました。
紹介状を持ってセカンドオピニオンへ
A病院からS病院を紹介されて数日後。
ドキドキ緊張しながらやってきました😰
兄とは病院の総合受付付近で待ち合わせです。
まずS病院にやってきた思ったことは大きい!広い!人が多い!
通院してたA病院もそれなりに大きかったのに、ここは3倍はあるくらい広くて😲
どこへ行けばいいか分からずオロオロしていたら、事務の人が声をかけてくれました。
「本日はいかがされました?」
「えっと・・・。A病院から紹介されてきたんですけど・・・。」
「ではこの用紙を記入頂きあちらの総合受付にお持ちください。」
「ありがとうございます。」
怖さもあって声が震えてました💦
貰った用紙に必要事項を記入し、総合受付へ持って行きました。
そこで保険証などを提出。
「では診療受付で紹介状をお渡しください。」
渡されたものを持って診療受付で紹介状とCD-Rを渡しました。
そうこうしていると兄が病院に到着。
兄は一通り歩いてくると言ってポツンと一人。
何でなん?って思いましたがすでに姿は見えず😐
戻ってきて今の状況を説明しました。
「受付は終わったから後は呼ばれるの待ち。」
「じゃ待合で待っとくか。」
そう言って2人で待合室で待ってました。
けどこの待合室。かなり狭い😫
というか待合室と患者数があってない気がする・・・😥
採血室が近くになるせいか人が多くて。
前の病院でもやったチェック!トイレを見れば施設の清潔度がわかる
待っている間にトイレに行きたくなってきたので、病院チェックがてらトイレへ。
持論なんですがトイレを見れば施設の清潔度がわかる!
私の中では結構これ当たってるんです😁
細かなチェック項目はこちらをご覧ください。
待合室から一番近いトイレに行ったんですが・・・。
個室が2つしかない!
この規模の病院としては少なすぎる😳
結論から言って出来れば2度と行きなくない😖
個室は狭いし、利用頻度が高いからか掃除は行き届いてない。
後は仕方がないことですが、病院が結構古い感じなんですよね💦
数年前に建て替えたA病院のトイレの方が断然清潔でした。
やっぱりA病院の方がいいや😃
そう確認できたところがまず収穫の1つです。
大きい病院に待ち時間が長いのは普通。けど緊張が続くのは耐えられない
受付してから1時間後、ようやく番号が電子版に表示されました。
ようやく呼ばれた😩
予約したのにこんなに待つの?
検査もしてないのに・・・。
中に入っていくと更に待合室がありました😳
椅子が並んでいてそれぞれの診察室の前にみんな座っていました。
年齢層は比較的高めで、男性が多かったですね。
この時少し場違いな感じがしてしまいました。
私が呼ばれる診察室前に空席があったので座って待機。
ノートを準備しながら呼ばれるのを待ってました。
もう怖いし緊張するし、何言われるか分からないしでガチガチ状態😳
アナウンスで番号が呼ばれドキドキしながら診察室へ。
悪性であることはほぼ確定!手術方法の違いを聞いてみた
兄と診察室に入ると事務員さんが寄ってきて、
「お名前お願いします。」
「まきゆなです。よろしくお願いします。」
「こちらのファイルお預かりしますね。」
先生が立ち上がって挨拶をしてくれました。
「呼吸器外科の大森です。さぁ座ってください。」
「はい。よろしくお願いします。」
マスクをしていたので分からないけど、40代後半?くらいの男性医師。
A病院の外科のおじいさん先生より若い😲
「A病院からのデータ拝見しました。手術方法などで悩まれてるとのことですが。」
「はい。A病院では限りなく悪性に近いから手術を勧められました。
本当に悪性に近いものなのかとか。
こちらだとA病院ではできない手術があると聞いたので、それもお聞きしたくて😥」
「わかりました。ではまず病気のことからご説明させて頂きます。」
見立ては同じでほぼ悪性。手術して部分切除か区域切除かを決めるみたい
大森先生は肺の絵を書いてまずは肺の構造を説明をしてくれました。
そしてモヤモヤの腫瘍がある場所を書いてくれたんです。
「画像を見たところおそらく悪性であると思われます。
多発することがありゆっくりと発育してきます。
悪性は縮まることありません。
段階でいくと初期段階、ステージ1だと思われます。
手術中に腫瘍を取って顕微鏡で確認をします。
良性であれば手術は終わり。
悪性でアグレッシブでなければ部分切除できそうな感じですね。
あとで病理検査でみて必要があれば区分切除をすることになります。
この腫瘍だと部分切除は可能です。
区域切除すると75%肺を温存されます。」
主に胸腔下手術が主流。ロボット手術も出来るけどどんな手術?
「主に90%くらい胸腔下で手術しています。
2㎝ほどの穴を3か所ほど開け、そこから器具を入れモニターを見ながら手術します。
部分切除におすすめの方法です。
もう1つはロボット支援下です。
ダヴィンチというロボットを操作して手術をしていきます。
1cmの穴を5か所ほどあけてここから器具を入れ、モニターを見ながら操作します。
先ほどの胸腔下とは違い、実際の映像ではなく3D映像を見ながら動かしていきます。
手術時間は、部分切除だと1時間~2時間。
区域切除なら3時間~4時間ほどかかります。
あと手術後に脇の下に管が入ります。
これは手術2日後くらいに取ることが出来ます。」
肺の手術はいかに肋間神経を痛めないかにかかっている
膨大な聞きなれない単語や手術方法を聞いて、頭が少しパニックになりました😨
大森先生もその様子を感じたのか、
「一気に話してしまいましたね。ご質問などありますか?」
私は戸惑いながら理解できた範囲で質問しました。
「えっと・・・。A病院では切る手術一択だったけど、ここには2つ方法がある。
胸腔下とロボットで切る大きさは、切る手術より小さい。
なぜ胸腔下の手術がおすすめなんですか?穴をあけるのが少ないからですか?」
「それもあります。あとは実際の内部の映像を見て手術が行える点もありますね。」
「ロボットだと出来ないんですか?」
「ロボットは3D映像で実際の映像ではないんですよ。」
それを聞いて、二宮和也さんが主演してたドラマを思い出しました💡
ブラックペアンっていうドラマなんですけど知ってます?
そこにもダヴィンチが出てくるんですけど、実際の映像じゃなかったんです。
そういう事かと納得できました🙄
このドラマですよ。
「切る手術だと脇肋間神経を痛みやすいんですね。
脇の下を切り肋骨を広げて手術することになるんです。
肋間神経は肋骨に沿って走っている神経のことです。
肺の手術は、肋間神経の痛みがメインになってきます。
なのでこちらとしては胸腔下が良いんではないかなと思います。
痛みは2日から1週間ほどで収まっていきます。」
「なるほど・・・😥胸腔下だとどれくらいの入院ですか?」
「おそらく1週間ほどで退院できると思います。」
後ろで聞いていた兄も何やら質問してたんですが、私はすでに頭がパンク状態😵
一通り説明が終わると兄から、
「どうする?」
と質問されてもここで手術するつもり出来ていなかったので悩みました。
「うーん・・。」
手術方法はこの病院の方がいい。
でも環境が変わることは私にとって大きいことだし。
今は即決できない・・・😣
すると大森先生が、
「今日はいきなりたくさんのお話をしましたのでね。一度考えられますか?」
「はい・・・。そうします。ちょっと頭がパンク状態で💦」
「そうですよね😃では1週間後にお考えをきかせてもらえますか?」
「わかりました。」
「では予約表を作成しますので、前でお待ちください。」
「ありがとうございました。」
挨拶をして診察室を出ました。
メモし忘れている可能性もあるので、病気や手術のことは必ず専門であるお医者さんにご確認してください。
体験記ですのでご参考程度にお読みくださいね。
当事者と家族とでは即決の速さが違う
とりあえず予約表を待つため椅子に座りました。
疲れた・・・😐
話の半分くらいしかノートにかけなかった。
椅子に座るなり兄が話しかけてきて、
「ここでええんちゃう?手術方法聞いたらこっちの方が体の負担少ないし😀」
「そうやけど。ここで手術する気で来てなかったから・・・。」
「まあそうやけど、こっちの方が根治出来そうな感じやん。」
「うん・・・。」
「さてはノート取るの一生懸命で話聞いてなかったな😒」
「聞いてたよ!自分のことなんやから。
でもノート取るのも大事やし。後で見返すんやから😫」
「へいへい。それでどうするねん。」
「・・・・。すぐに答えなんて出ない💦」
「ここやったら傷口も小さくなるし、何より専門の医師がおるから安心やろ。
A病院は手術の方法1つやったし。ここの方が専門性高いやん。
何を迷ってるねん?」
「わかってるけど環境とか変わるのに抵抗がある・・・。」
「環境くらいなんやねん。たった1週間やぞ。」
「そうやけどA病院の看護師さんはみんな優しかったし、私も慣れてるから😖
それに施設もキレイで過ごしやすかったから。・・・この1週間で考えます😓」
「考えるほどのことか?結論出てるやん。じゃ、次は来んでもええんか?」
「うん・・・。考え伝えるだけやし・・・。」
看護師さんがやってきて、次の予約表と会計ファイルをもらいました。
ようやく終わった。
兄とエントランスに向かいながら、
「後は会計だけやからもう大丈夫やで😃仕事あるやろ?」
「まあな。ホンマ大丈夫か?」
「うん。会計してゆっくり帰るよ。今日もありがとう。」
「わかった。気をつけて帰れよ。」
ここで兄とは別れました。
会計にファイルを提出して椅子に座って待ってました。
さっき聞いた話を思い出すと、不安や怖さの感情が先に出てきました。
どうしよう・・・😭
やっぱり手術は必要なんや。
悪性か・・・。
もう何も考えられなかったです。
体はすごく重くて頭も回らないし、何より疲れました。
番号が呼ばれて会計終了。
とりあえず家に帰ることにしました。
まとめ 手術方法は3つで肋間神経の痛みがメインになる
- セカンドオピニオン風に来てみたが見立ては同じだった
- 手術方法は切ると胸腔下とロボット支援下の3つ
- 手術ではいかに肋間神経を傷つけないかがポイントとなる
こんなはずじゃななかったと話を聞いて思いました。
手術するかもしれないと思っていたけど、ここの病院の方が優れているなんて。
でも環境が変わることは私にとってすごく大きなことで・・・。
この時はやはりすぐに結論を出すことは出来ませんでした😔
分かった事と言えば手術をしなければならない悪性だったということでした。